4年に1度開催される聴覚障害者の国際スポーツ大会であるデフリンピックのボウリング競技が10月20日から30日までマレーシアのクアラルンプールで行われ、台湾の謝盛福選手と林香孜選手がそれぞれ男女の「マスターズ戦」で銀メダルと銅メダルを獲得した。今大会で台湾の選手たちは金メダル1個、銀メダル6個、銅メダル6個を獲得、メダル数で過去最多を記録した。蔡英文総統は知らせを受けるとただちに祝電を打ち、選手たちの健闘ぶりを称えた。
デフリンピック第24回大会(ブラジル カシアス・ド・スル)は2021年に行われる予定だったが、新型コロナウイルスの影響で今年5月に開催された。台湾は金2、銀7、銅8を獲得。しかし台湾が得意とするボウリング競技は10月に延期された上、マレーシアでの開催となっていた。
最終日に行われた「マスターズ戦」には今大会の各種目で投げた6ゲームの合計成績(All events)で上位24位までの選手が出場。今大会好調の謝盛福選手(男子)と林香孜選手(女子)が準決勝に進出し、林選手は敗れて銅メダル。謝選手はさらに決勝戦に進んだが、決勝ではアラブ首長国連邦の選手にかなわず銀メダルにとどまった。謝選手と林選手はそれぞれ男子と女子のシングルスで銀メダルを獲得するなど、今大会における台湾のメダル獲得の主力で、この日は1日でシングルスと「マスターズ戦」のメダルを手にした。
教育部体育署(日本のスポーツ庁に相当)では、全体的に見て選手たちは今大会で大変優れた成績を残したと評価、前回大会の成績(金メダル2個、銅メダル1個)に金メダルの数こそ及ばなかったものの、金1、銀6、銅6の合計13個のメダルはボウリング競技での獲得メダルとして過去最多だと称えた。これにより第24回デフリンピックにおける台湾の獲得メダルはブラジルで行われた他競技と合わせて金3、銀13、銅14となった。